Vol.46 出羽一門に立ち向かった男たち「江戸っ子大関」として人気があったのが友網部屋の伊勢ノ浜慶太郎である。父親は明治10年代に活躍した伊勢ノ浜萩右衛門で、親子関取としても知られている。右を差せば怖いものなしで、「右差し百万石」といわれたのが高砂部屋の大関朝潮太郎である。出羽一門に対して最大の強敵だったのが二十山部屋の大関千葉ヶ崎俊治である。出足の速い相撲で、吊り、上手投げを得意とし序ノ口以来不敗の栃木山に土をつけたことで一躍名を上げた。 角界随一の怪力といわれたのが陸奥部屋の関脇大潮又吉である。がむしゃらで強引な取り口で、大物を倒すかと思うと、下位力士にあっさり負けたりするところがあった。変化に富んだ取り口で、足癖を得意とし、業師とよばれたのが楯山部屋の関脇清瀬川敬之助である。 |
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