Vol.26 京阪相撲の独立明治維新の廃藩置県により大名の庇護を失った東京相撲だが、逆に独立集団として自由を得たのが京阪相撲だった。明治になると不景気な東京よりも京阪のほうが人気が高くなっていが、その大阪相撲復興に一役買ったのが「負けずや陣幕」だった。陣幕は大阪相撲会所の頭取として総長になり、東西二枚横番付を江戸のように縦一枚番付にするなど大阪相撲の改革を行った。それに影響されて提携関係にあった京都相撲も人気が高まっていき、江戸相撲より分離独立して急成長した京阪相撲は明治の初めに江戸相撲を凌駕するまでになった。 しかし世の中の安定とともに東京相撲が復興してくると、強豪力士達は東京相撲に加入していき、京阪相撲は次第に勢いを失っていった。 |
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