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相撲史神事と武道の華麗なる融合
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Vol.71 朝青龍の独走

史実は常にドラマチックなものである。貴乃花が引退した翌場所、若きモンゴル力士が横綱に昇進した。あまりにもタイミング良く、あまりにもスムーズな政権交代だった。1つの時代が終わり、新しい時代が始まったことを、多くの相撲ファンが感じ取ったであろう。
若干22歳で最高位まで上り詰めた朝青龍は、時に若さが暴走した。相撲内容から、土俵外での言動に至るまで、何かあるたびに横綱としての品格が問われた。しかし朝青龍は勝ち続けることで、それら一切の雑音を封じた。同時に、横綱としての自覚も強くなり、いつしか言動にも横綱らしさが漂うになっていった。
ライバルが居ない状態で、モチベーションを維持し続けるのは難しい。だが朝青龍は勝ち続け、優勝し続けている。千秋楽を待たずしての優勝が実に多い。相撲内容も、得意の速攻で一気に圧倒的な強さで勝つ相撲が殆どだ。現役を終えないと結果論は言えないが、大鵬や北の湖あるいは千代の富士の全盛期をも凌駕する一人勝ちの時代を築くのではなかろうか。
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