Vol.68 横綱不在 群雄割拠の戦国時代平成3年に王者千代の富士が貴花田に敗れ、引退。さらに平成4年には旭富士が若花田に破れて引退するという引退劇があった。かつて4人いた横綱は、平成3年から4年にかけてすべて引退し、横綱不在となった。土俵には戦国時代をもたらすこととなった。現在の土俵で見逃せないものの一つに、藤島部屋と佐渡ヶ嶽部屋の対立がある。対立といっても別に仲が悪いという意味ではない。土俵上で火花を散らすライバル関係という意味である。 藤島部屋に若花田、貴花田、貴ノ浪、貴闘力、豊ノ海、安芸ノ島の6人衆がいれば、佐渡ヶ嶽部屋には琴椿、琴の若、琴錦、琴富士、琴稲妻、琴ヶ梅の「六琴衆」がいるといった具合で、お互いよく似ている。もちろん、藤島、佐渡ヶ嶽部屋以外部屋にも戦国時代にふさわしいくせものはぞろぞろといる。 |
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