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Vol.43 名門出羽の救世主 栃木山

「角聖」とよばれた名横綱常陸山は引退後、出羽海親方として数多くの幕内力士を育て出羽一門を築いた人物であった。大正のはじめ、土俵は太刀山の独り天下の状態にあり、その太刀山をなんとか倒そうと出羽一門が期待をこめて送り出したのが栃木山であった。
栃木山は、18歳のとき常陸山に弟子入りし、明治44年1月に前相撲から大正4年1月の入幕まで、7場所をわずか3敗で突破というスピード出世を果たす。7年1月には27代横綱に推挙された。大正5年5月場所8日目、太刀山とぶつかり、実に4年ぶりに太刀山が黒星になった。
大正14年5月、栃木山は夏場所を前に突然引退する。人々は戸惑ったが、栃木山は「衰えて引退するよりいまが花のうちに引退するほうが潔い」と理由を語った。これには裏話があり、本当の理由は髪の毛が薄くなってしまい、まげが結えなくなってきたからだというのだ。栃木山の美学か、それとも薄くなった頭髪か、真実は定かではないが、体力の衰えが引退の理由ではなかったことは確かだ。
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