#122 先輩インストラクターから学ぶこと
分が乗馬と出会って6年になります。その間いろいろな乗馬インストラクターに出会い、そのことが今の自分の財産になっています。例えばレッスンを楽しくて明るい雰囲気にするのがうまいインストラクター、絶妙のタイミングで的確な指示を出せるインストラクター、表現力が豊かで解りやすい説明をするインストラクター …。
全てのインストラクターに共通して言えることもあります。それは、普段はどうであれ、馬を扱っている時はとても厳格で注意深くなっているということです。馬は人間よりずっと体が大きくて力もあるので、油断すると大事故に繋がります。感情もあるので、いつもは温厚でもたまに機嫌が悪い時もあります。だからインストラクターは皆、笑顔を見せつつも常に馬に対して細心の注意を払っていなければなりません。

は言っても、馬にだけ集中していればいいという訳ではありません。騎乗者へ注意を向け、様々な配慮をするということが、今の自分にはとても難しいです。例えば配馬。レッスンでどの馬を誰に乗ってもらうかを考える時は、とても時間がかかります。騎乗者と馬のレベルが合っているのが前提ですが、同時にレッスンを行う他の人馬との兼ね合いが難しい。騎乗者の乗馬歴・技術レベル・体格・性格・好み・レッスン内容などを知り、馬の年齢・体格・性格・くせ・インターバル(休憩時間)などを考えなければならないからです。
外乗では、さらに神経が擦り減る思いです。一番大事なのは、騎乗者のレベルに合わせてスピードをコントロールすること。そのためには、外乗を先導しながらも、絶えず後方を振り返って皆さんの様子をチェックしなければなりません。前方や周囲の様子も常に視野に入れ、危険を事前に回避したり、皆さんに注意を促すことも必要です。眼前に伸びる木の枝、馬を脅かす水たまりや狭路、轟音をたててうねる波、いったん走りだしたら止めにくい下り坂、脇を通過する車や歩行者…外乗には、気を配るべきポイントが満載です。

乗者にどんな声をかけるか、どんな言葉を使って指導したり注意したりするかというのは、いつも考えていることです。自分はつい馬術用語を多用してしまいますが、あまり使いすぎるて先輩に注意されました。確かに、相手によってはさっぱり理解できなかったかもしれないと反省しています。
上手に乗るためには、まず騎乗者がリラックスすることがとても重要です。しかし「リラックスして」と言われて、そう簡単にリラックスできるものではありません。自分が初心者のときもそうでした。手綱の操作より何より、リラックスして乗ることが一番難しいと思いました。だから今は、いかにして騎乗者をリラックスさせてあげられるか、それが自分の課題です。

れから、乗馬倶楽部に来た方の一人一人に、馬に触れることや乗ることの楽しさをできるだけたくさん伝えていきたいと思っています。一人前の乗馬インストラクターとして成長していくために、先輩たちのいい所をしっかりと吸収し、今までよりも馬の扱い方も勉強していかなければならないと感じています。
皆さまにはご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが(無いようにしたいですが)、その失敗が次に繋がるように活かして行きたいと思います。どうぞこれからよろしくお願いします。

2008/07/13 フロッグマン
メニューへ 次へ