Data #10:今場所の目玉商品

照ノ富士

大阪市内で記者会見し「後援者や応援してくれる人のために結果を出して、いい姿を見せたい」と抱負を語った。
かねて目標に掲げてきた2桁優勝回数にあと一つと迫り、「もう一回、頑張りたい。体と相談しながらやっていく」と意気込みを口にした。
琴ノ若の昇進により、4大関が最高位を目指すことになる。
一人横綱の重責を担う第一人者は「誰かしら上がってきてほしい、というのは正直ある」と言い、「みんなそれを目指して頑張っている。実現させてほしい」と期待を寄せた。

豊昇龍

大関昇進祝賀会が2月12日、都内のホテルで開催された。
八角理事長、横綱照ノ富士ら約850人が参加。
故郷のモンゴルからも両親、祖父母ら約20人が駆けつけた。
豊昇龍は「おじさんは仕事で来られないので。『申し訳ない』と(連絡が)きた」と説明した。

貴景勝

昨年秋場所以来、8度目のカド番として迎える。

琴ノ若[新大関]

大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で記者会見し「ここからが大事。地に足を着けて、自分がやれることをやっていく」と決意を述べた。
「結果を出さなくてはいけない地位」と自覚十分。
4大関が次の横綱を目指してしのぎを削ることになり「目標を上に持ってやっていく」と意欲を示した。

若元春[再関脇]

先場所、2日目に横綱照ノ富士に勝って初金星を挙げるなど10勝5敗と勝ち越して4場所ぶりの二桁勝利を挙げ、番付を西の関脇に上げた。
去年の九州場所以来、2場所ぶりの三役復帰。

阿炎[再小結]

返り小結となり2場所ぶりに三役へ復帰した。
昨年末に前師匠の先代錣山親方が急逝。
直後の初場所は、初日から5連敗も、8日目から7連勝するなどして、勝ち越した。
23日、日本相撲協会は、部屋付きだった立田川親方(元小結・豊真将)が年寄「錣山」に名跡変更し、錣山部屋を継承することを承認。
阿炎は、新生・錣山部屋の部屋頭として躍進を目指す。

錦木

再小結。東小結を務めた昨年秋場所以来の三役復帰。

宇良

2月23日、小結昇進祝賀会が母校の鳥羽高がある京都市内で行われた。
約400人の出席者の前での挨拶では「感慨深く、感謝の気持ちでいっぱい。皆さまのおかげでここに立てた」と大けがを乗り越えての三役に感極まって涙を見せた。
師匠の木瀬親方は「長く現役を続けていただきたい」と激励した。

朝乃山

場所前に誕生日を迎え30歳となり、30代初の本場所っを迎える。
ケガのため最近2場所は皆勤がなく、先場所は初日から7連勝しながら9日目から休場。
それでも13日目から再出場で9勝し勝ち越し、再び三役目前にまで番付を6枚上げた。
21年秋場所以来となる三役復帰に期待がかかる。

翠富士

2月14日、都内で結婚式を挙げた。
お相手は、23歳で隣県の名古屋市出身。
お相手は「同じ地方だったので安心感があった」と、話題や雰囲気が交際と結婚を後押ししたことを明かした。
目標は静岡出身として戦後初の三役昇進。

大の里

番付を10枚上げ、西前頭5枚目となった。
新入幕で西前頭15枚目だった初場所では9日目まで8勝1敗と快進撃をみせた。
12日目には、横綱・照ノ富士と対戦。敗れはしたが、新入幕力士が横綱と対戦するのは10年ぶり。
優勝はならなかったが11勝4敗で敢闘賞を受賞した元アマチュア横綱が大阪で力を発揮する。

北勝富士

2月17日、都内のホテルで結婚式を挙げ、披露宴には600人以上が出席した。
お相手は、35歳で大阪府出身。
2020年1月に結婚。
2021年3月に長男が誕生。
コロナ禍もあり、結婚から4年を経ての挙式。
「長かったですね」と感慨をにじませ「息子がいる中で披露宴ができた。よかった」とうなずいた。
「相撲と育児に集中できる家庭環境をつくってもらっている。笑顔の絶えない家庭を作っていけたら」と感謝した。
昨年の名古屋場所では優勝決定戦も経験した実力者。
門出の日に「一度は優勝したいというのは、小さい頃からの夢。それをかなえられるように、もう少し頑張りたい」と意気込みを新たにした。

御嶽海

2月12日、東京都内で結婚披露宴を開き、出羽海一門の関係者ら約500人から祝福された。
「うれしい思い。これを機に、気持ちも体もつくり直して3月の春場所に臨みたい」と笑顔で語った。
一昨年の秋場所に在位4場所で大関からの陥落が決まった悔しさは残っており「(復帰は)まだ諦めていない。もう一回頑張りたい」。
晴れの日に決意を新たにした。

島津海

2月3日、「新入幕昇進披露パーティー」が東京・両国国技館で開かれ、入門時の師匠で同じ種子島出身の元大関・若嶋津の日高六男氏や地元鹿児島県種子島の後援会関係者ら約300人が出席した。
入門から12年かけて夢だった幕内に昇進。
「おかげ様で目標だった幕内に昇進すことができました。時間がかかったぶん、たくさんの方々に支えていただいて応援していただいて、土俵に立つことができています」と挨拶。

錦富士

2場所ぶりの返り入幕。

北の若

2場所ぶりの返り入幕。

狼雅

2場所ぶりの返り入幕。

大奄美

10場所ぶりの返り入幕。

尊富士[新入幕]

2月26日、年6場所制となった1958年以降では最速(幕下付け出しを除く)に並ぶ初土俵から所要9場所で新入幕を遂げた。
記者会見で「全力士の目標である地位に自分がいるのが不思議。2桁白星を目指して、悔いのないように結果を残す」と意気込みを示した。
鳥取城北高から日大に進学。
鋭い出足からの突き押しを武器に、新十両だった初場所で13勝を挙げ優勝。
十両を1場所で通過しての昇進は2013年秋場所の遠藤以来。
「横綱の背中をずっと見てきた。教えてもらったことを、しっかり理解しながらやりたい」と力強かった。