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41.「感動しない!」
撲は力や技で取るものでなく、気迫で取るものだ。改めてそう教えてくれるのが千代大海だ。
決して素質に恵まれた力士ではない。突き押し相撲でありながら、体が小さく腕も短い。時には立ち合いで変わったり、引いたり、はたいたりしなければ勝てない。首、右肩、両ヒジ、左手首、左ヒザ、左足首…と体じゅうに故障を抱えている。ここ数年は優勝から遠ざかるどころか、優勝争いに加わることさえほとんど無く、カド番を迎えてはやっと勝ち越しているという状態が続いている。
ぜこんな力士が大関まで上がれたのか、今となっては不思議に思える。しかも千代大海は、入幕からわずか10場所で、22歳の若さで大関昇進を果たしている。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで土俵を席巻した時期もあったのだ。
当時と今の違いは「気迫」に尽きる。かつての千代大海は、土俵下に控えている時から、眼前の対戦相手を睨みつけていたものだ。行司に名前を呼ばれて土俵に立った姿は、見るからに闘志満々。えもいわれぬオーラが体じゅうから立ち上っているように思えた。当時の横綱・大関は曙、貴乃花、若乃花、武蔵丸、貴ノ浪。いずれも平常心で淡々と相撲を取るタイプだったから、闘志をむき出しにする千代大海はとても新鮮で小気味良く思えたものだ。
挿絵と文章は関係ありません
んな千代大海が、いつの間にか、どこでどうしたものか、気迫を失ってしまった。それと平行するように、成績も奮わなくなっていった。もはや土俵下で相手を睨むことはない。土俵上でも闘志を感じない。本来なら、闘志むき出しの朝青龍に誰よりも闘志を燃やすべき力士であろうに。そして、数々の名勝負を演じられたであろうに。
ショックだったのは今年の春場所。苦手とする玉乃島に敗れた後のインタビューで「これも想定内ですから」と答えた。これが、平幕に負けた大関の言葉だろうか。しかもそう答えたのは、かつて闘争心のかたまりのようだった千代大海だ。千代大海は終わった。そう思った。
月いっぱいで任期を満了する小泉首相が、かつて表彰式で「感動した!」との名言を吐いた。千秋楽結びの一番で大ケガをした貴乃花が、足を引きずりながら臨んだ取り直しの一番で、武蔵丸を投げ飛ばして優勝を遂げた。平素は勝っても負けてもポーカフェイスの貴乃花が、この時ばかりは鬼の形相を見せた。そのたぎるような気迫に、小泉首相も「感動した」のだろう。
我々は、単に力士の勝敗結果が見たくてテレビをつけるのではない。勝つにせよ負けるにせよ、その勝ち方、負け方がいかに感動的であるかを見たいのだ。あらかじめ負けを「想定」している大関の相撲が、人を感動させられるわけがない。願わくば小泉総理、退任する前にもういちど土俵に立って「感動しない!」と怒鳴ってほしい。
(2006/09/01)
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