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27.番付予想の難しさ
相撲星取クイズの予想番付を作るようになって、もう10年以上になる。もっと予想を当てたいのだが、いっこうに当たらない。全力士の番付がぴったり当たらなくとも、せめて幕内力士42人の顔ぶれだけは外さないよう努めているが、これだけでも至難の業。先場所も石出の入幕を予想できなかった。
本番付が発表されるたびに、先場所の星取表と予想番付を照らし合わせて分析する。だが番付編成の傾向を読むのは容易でない。むしろ、番付編成には一定の基準などなく、行き当たりばったりで決めているようにさえ思える。前述の「石出の入幕」も、いまだに納得できない。十両4枚目で9勝の石出が、十両2枚目で8勝の北桜を抜いて入幕するのはおかしい。
付編成の基本は勝ち負けの差。勝ち数が1つ多ければ(つまり8勝7敗なら)番付が1枚上がる。3つ多ければ(9勝6敗なら)3枚。負け越した場合も同様に、星1つにつき番付1枚下がる。ただし、これだけでは同じ番付に複数の力士が該当することもあるので、その場合は前場所で上位だった力士が優遇される傾向がある。「傾向がある」と述べたのは、そうでない場合もあるからで、判断基準は曖昧だ。
勝ち越した力士は番付が上り、負け越した力士は下がる。これは間違いない。だから上に来る力士がいなければ、勝ち越した力士はどこまでも上る。8勝7敗で5〜6枚上ってしまうこともある。これを占うのは比較的簡単だ。問題は下がる力士で、その加減が難しい。上位力士、特に三役は優遇される。最近で最も極端な例は、前頭4枚目で2勝13敗だった旭鷲山が、翌場所10枚目と6枚しか落ちなかったことがある。
挿絵と文章は関係ありません
も判断に困るのは休場力士だ。勝ち負けの差だけ下がるとすれば、15枚下がりそうなものだが、実際は編成委員の思惑が働いているとしか思えぬほど規則性がない。
大きく負け越すほど、翌場所の予測も難しくなる。全休されたら、もうフタを空けてみなければ全く分からない。関脇で全休した琴光喜は翌場所6枚目に留まった。それより1枚低い小結で全休した出島は10枚目まで下がった。さらに、それより1枚低い筆頭で0勝3敗12休だった武雄山は12枚目へ下がっている。誰だったか忘れたが、かつて2枚目で全休した力士が、一気に十両まで落ちたこともある。
ように「むちゃくちゃ」な番付編成だが、各一門を代表する複数の委員(親方)が頭を寄せ合って決めている。えこひいきや特例が安易にできるとは思えない。番付を考える側にしてみれば、ちゃんと筋の通った正当な理由をもって、番付を決定しているはずだ。
それを、私は見抜きたい。番付を予想するのは、星取クイズの力士を選ぶことと同じぐらい難しいが、同じくらい面白い。病みつきになる。ぜひ皆さんも挑戦してみてほしい。
(2005/05/01)
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