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22.双羽黒(ふたはぐろ)症候群
青龍で68人を数える歴代横綱の中にあって、第60代横綱の双羽黒は異彩を放つ。この横綱だけは一度も優勝していない。「引退」もしていない。
横綱になるための条件は、まずその力士が大関であること。次に「2場所続けて優勝もしくはそれに準じる成績」をあげること。双羽黒は「優勝に準じる成績」を2場所続けることによって横綱に昇進した。昇進時の年齢は23歳。まだまだこれから円熟味を増す年齢。体格に恵まれ、スケールの大きな相撲を取る双羽黒は、横綱に昇進してから何度も優勝するように思えた。将来性あふれる若者だったからこそ、横審(横綱審議委員会)や日本相撲協会も、破格の昇進を認めたと言えよう。
ところが横綱になってわずか2年で、双羽黒は「廃業」する。あろうことか最後はおかみさんを殴って部屋を飛び出してしまった。双羽黒の失踪事件は、横審や相撲協会に大きなショックを与えた。あれから17年。双羽黒症候群は、角界のトラウマのようになっている。
羽黒が優等生的に現役をまっとうしていれば、その後の力士の扱いもずいぶん変わっていたのではないだろうか。例えば旭富士や貴乃花はもっと早く横綱になっていたかもしれない。小錦も横綱になっていたかもしれない。
双羽黒に懲りた横審は、横綱へ推挙するのに慎重になった。少しでも成績に不満があれば先送り。相撲協会もそれを容認した。そういう意味では、双羽黒以降に横綱になった力士たちは、文句なしの実績をひっさげて昇進している。優勝経験のない横綱は皆無。「廃業」で終わった横綱も、もちろんいない。
挿絵と文章は関係ありません
綱昇進が叶わなかったものの、魁皇は引き続き今場所も昇進にチャンスを残している。秋場所で優勝。続く先場所は、優勝した朝青龍に次ぐ12勝をあげ、朝青龍との直接対決にも勝った。昇進してもおかしくない。それを横審は「もう1場所ようすを見たい」とした。
横審の主張は、理論的には矛盾する。いったい先場所は「優勝もしくはそれに準じる成績」だったのか否か。もしそうなら昇進させなければならない。そうでないのなら、魁皇は一から出直さなければならない。横審の矛盾は、苦肉の策だったことだろう。それに至った経緯は、双羽黒と無関係ではあるまい。
皇とすれば「どっちでもいいから、はっきりしてくれ」と言いたい気分かもしれない。曖昧な裁量によって、プレッシャーと戦う日々が延長されたわけだ。だが、辛く長いトンネルだからこそ、それを脱け出す意義は大きい。魁皇の人格を、よりいっそう高めることにも繋がる。昇進の成否にかかわらず、魁皇は人の痛みや苦しみを理解する度量の大きな親方になるに違いない。
やがて初場所が始まる。初場所も魁皇の相撲に一喜一憂しながら楽しもうではないか。
(2004/12/01)
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